帰省して地元の同級生のやっているラーメン屋に行ったら貸切だった話。

今日からなんともない日常の中で

あった話をブログに綴っていこうと思います。

 

とりあえず自由につらつらと続けていきます。

 

 

〜帰省中〜

朝起きていつものラーメンが食べたくなった。

家からは徒歩30分。。。

しかしせっかく地元に帰ってきたのだから、行くしかないと思い。

 

ランニングがてらに徒歩30分の道のりを15分程度で到着した。

道中は田んぼに緑に本当に田舎の道ということでいろんなことを回顧した。

 

そして到着したのが13時30分

昼時も終わったかと思う時間だったので恐る恐る営業時間の看板を探す。

なし。

しかし営業中の旗がひらひら。

 

にしてもこういう地元のラーメン屋の入りにくさは異常である。

せめてドアを開けて、閉塞感は出さないでほしいと思ったが、初めて行く店でもなかったので入店した。

 

店内には三人。全員店員である。同級生のお母さんは非常に顔が似ていた。

面識はあったが久しぶりにあったこともあり特に声をかけられることもなく

一般の客として対応された。少し気まずさが流れたのは気のせいだろう。

 

他の店員2名は夫さんとおじいさん。

この店のドンとも見えるおじいさんは以前来た時テキパキと動く反面、少し

老害感を感じる部分もあり怖かった。

 

もう一人は夫さんだろうか。ジャンプを読みながら、昼休憩のラーメンをすすっている。

やはり気まずい時間帯に来たのだろうか気になったが、

カウンターの一番奥に座り注文に映った。店内は10席と1つ座敷畳の少し狭いと感じるような作りではあるが、客が自分だけだったので非常に広く感じた。

 

この店ラーメンは人生で3度目だろうか。小さい頃家族で来た時、そして去年帰省した時にも父ときた。小さい頃は少食だった。無論今も少食である。昨年は焼肉ラーメンといういかにも題名からうまそうなラーメンを頼んで大正解だったので、今回はそれをベースに「焼肉みそラーメン」を頼んだ。

 

800円だった来るときに1000円札がなく、小銭をかき集めて900円だけポケットに入れて持ってきていたのでギリギリだった。大盛りの値段を聞くと150円と言われたので少し足りずに諦めた。しかしこの判断は全く正しかったように今は思う。

 

ラーメンが出て来る時間はそれほどかからなかった。僕は携帯を出し、写真をとりインスタグラムにあげた。別にインスタ映えるものでもないのでただの習慣である。そのあと、ひとりラーメンをすする音と、テレビの音しかない店内で携帯をいじる気まずさにおどおどしながらラーメンをすすった。

 

終盤になると無論お腹がいっぱいになった。しかしこの後1つの器を片付ける同級生のお母さんの気持ちを考えると、この玉ねぎ1つのかけらも残してはいけないと思い、懸命に全ての具材を完食し、ごちそうさまでしたといい、ティッシュでテーブルをふき、カウンターにあげた。うまかったが、若干いが裂けそうな感触だった。まさに大盛りを選択肢なかった自分の圧勝、圧倒的運の強さであると非常に歓喜に満ち溢れていた。

 

会計は怖い、老害おじさんだった。それは同級生のお母さんがいなかったからである。800円をちょうどもった自分は恐る恐るながらも、恐れていないようにそっと手のひらの上に800円を置いた。「ありがとう!」と文字面よりも年相応の声で、しかし十分明るく言ってくれた。

 

さらに驚くことに、もう一人の夫さんも、「ありがとう!」と今度は文字相応のトーンで言ってくれた。これは予想外の圧勝だった。

 

僕はラーメン屋の扉をあけ、外へ出ると同時に強い満腹感と心の充足を感じた。この勝負は完全に圧勝だった。そして僕はまた30分かかる道を45分かけて歩いて帰ったのだ。

 

おわり。

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